消したい択と作りたい択

「ローテはじゃんけん」と揶揄されるようにローテでは1回の択勝ち、択負けで試合がひっくり返ることが多々あります。択の数自体は他のルールと大きく変わるとは思えませんが。それで択をいかに消すかみたいな話をたまに見るんですけど、必ずしも択要素はマイナスにはならないんですよね。


まずは消したい択の話。例としてスカーフガブリアス+眼鏡水ロトム対眼鏡ラティオスを挙げます。ラティオス視点からすると眼鏡流星群で水ロトムを倒したいけど、スカーフガブリアスに上から縛られてしまっているという状況。ここで追い風なりリフレクターなりを使えば眼鏡ラティオスの流星群が一貫するようになりますね。つまりは面倒な択が消えるわけです。

次は作りたい択の話。例えばバンギラスガブリアスラティオスハッサムライコウブルンゲルという構築があるとします。一見バランスは良さそうですが型破りドリュウズ地震が一貫しています。ということは型破りドリュウズが絡んだ並びに対してかなり分の悪い択の取り合いを迫られてしまいますね。裏を返せば相手としてはかなり立ち回りを組み立てやすいことでしょう。

どんなに択を消そうと頑張ってもうまく構築を組む人はそれを阻止してきます。追い風にはトリル、トリルにはナットレイモロバレル、壁には積み技、天候エースには天候変化といったように。なので私はゴーストを意識して悪タイプかノーマルタイプを採用する、メガデンリュウを意識して地面タイプを入れる、相手のS操作を意識してSラインを散らすといったように出来るだけ相手の一貫を消すことのできる択を多く作れる構築を組んで、相手にいや〜な気持ちで対戦してもらえるようにしています。メインの動きが弱かったらどうしようもないのでそこは意識しますけど。私にとってローテにおけるいい構築というのはきつい択をたくさん作れる構築ですね。

これとは逆に勝ち筋を押しつけに行くという方針で構築を進めて成功した例もあるんですけど、その話はまた今度ということで。負け筋を潰す、勝ち筋を通すどちらの方針で構築を進めていってもきつい択を作るというところに行き着いたのは結構面白いかもしれません。