珠ハッサム入り雨パ
種族 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ニョロトノ | ハイドロポンプ | 冷凍ビーム | アンコール | 滅びの歌 | 黒い鉄球 | あめふらし |
キングドラ | 波乗り | 竜の波動 | ハイドロポンプ | 冷凍ビーム | 拘り眼鏡 | すいすい |
ライコウ | 10万ボルト | 雨乞い | リフレクター | 光の壁 | 光の粘土 | プレッシャー |
キノガッサ | タネマシンガン | マッハパンチ | キノコの胞子 | 剣の舞 | 気合の襷 | テクニシャン |
クレセリア | サイコキネシス | トリックルーム | 雨乞い | 眠る | ラムの実 | 浮遊 |
ハッサム | バレットパンチ | 虫食い | 剣の舞 | 燕返し | 命の珠 | テクニシャン |
配分
種族 | 性格 | 配分 |
---|---|---|
ニョロトノ | 冷静 | H197(252)-x-B95(0)-C156(252)-D121(4)-S67(0) |
キングドラ | 控えめ | H151(4)-x-B115(0)-C161(252)-D115(0)-S137(252) |
ライコウ | 臆病 | H167(12)-x-B95(0)-C166(244)-D120(0)-S183(252) |
キノガッサ | 意地っ張り | H153(140)-A178(92)-B106(44)-x-D91(4)-S119(228) |
クレセリア | 穏やか | H226(244)-x-B161(168)-C95(0)-D178(96)-S105(0) |
ハッサム | 意地っ張り | H159(108)-A200(252)-B121(4)-x-D101(4)-S103(140) |
全体解説
最強のハッサムである珠ハッサムの入った雨パを使いたいと思った。ハッサムの苦手なヒードランやシャンデラに雨軸が強く、相手の雨メタのユキノオー、ナットレイ、クレセリアをハッサムが起点に出来ることから雨パとハッサムは非常に相性が良い。雨ハッサムをベースに構築を進めた。
ハッサムに珠を持たせるにあたり、すいすいに何を持たせるかというのが問題となってくる。今回はキングドラの絶妙なタイプと耐久を活かすことのできる眼鏡を持たせた。珠ダメージによって体力を削らずに済むため撃ち合い性能は格段に上がる。
あとはラティオス、ユキノオー、キュウコンに対して隙を見せがちだったので霊獣ボルトロスに代わってライコウを採用した。それらに対して光の壁や雨乞いから展開出来て、ブルンゲルや電気にも強いポケモンということで構築全体の動きがかなり安定するようになった。
細かい変更点については個別解説で触れていく。
個別解説
ニョロトノ@鉄球
冷静HC
ハイドロポンプ 冷凍ビーム アンコール 滅びの歌
クレセリアと組ませるということでトリルアタッカーとしての性能に期待してC振りで採用した。ハッサムの苦手な鋼に対する打点を持っているのでトリル軸の攻めが強化される。
持ち物はユキノオー相手から天候を奪う黒い鉄球。鉄球バンギラスを考えると対砂ではイマイチだが、対霰での立ち回りは相当楽になり、ユキノオーを入れて対雨は万全と慢心している相手に一泡吹かせることができる。
アタッカーということでまずはハイドロポンプと冷凍ビームを持たせることにした。鉄球を持たせる場合でも雨ハイドロポンプで無振りトルネロス程度のポケモンを確定で落とせて、無振りカイリキー並の耐久を持つ相手を中乱数で落とせることを考えると波乗りよりもハイドロポンプを使いたい。アタッカーとしての性能を考えると殴る範囲を広げるために冷凍ビームは欲しい。水の通らないドラゴンや草に対するダメージソースとなる。
滅びの歌は相手の雨対策の耐久ポケモンを潰すために是非欲しい。最後の詰めも計算しやすくなる。特に後述する眠るクレセリアと合わせて逃げ切るために使うことが多かった。
ラス枠はアンコールと守るから選択。自分は相手のすいすい対策の天候変化を攻撃の起点に出来るアンコールが非常に強力だと感じているので積極的に採用するようにしている。天候の取り合いに強くなり、滅びの歌との相性が良い守るも強力なので選択になるだろう。
キングドラ@眼鏡
控えめCS
波乗り 竜の波動 ハイドロポンプ 冷凍ビーム
すいすいアタッカーの圧力があってこそ雨パは成立する。すいすいを採用しないのは論外。
鉄球ニョロトノを採用しているということですいすいアタッカーにはユキノオーとも撃ち合えるキングドラを採用した。
C161キングドラに眼鏡を持たせることで雨波乗りでガブリアスが確定1発となり、眼鏡ハイドロポンプの威力がC161雨珠ハイドロポンプ耐えを崩す程度になる。つまりH176-D142メタグロスを雨眼鏡ハイドロポンプで確定1発、H226-D178オボンクレセリアを雨眼鏡ハイドロポンプで確定2発という威力のハイドロポンプを撃つことができるため耐久面から雨対策をしている相手を崩すことができる。
冷凍ビームはHAベースの珠ガッサを一撃で沈めることができる、またボルトナットといった氷の一貫する並びに撃っていけるといった点を考えて採用した。
流星群は撃つ場面はそこまで多くなく、相手に見せる隙が大きすぎるため採用を見送った。相手が火力の下がったキングドラを無視したアクションを取ることで周りに負担がかかってしまうのは大問題である。
ライコウ@粘土
臆病CS
10万ボルト 雨乞い リフレクター 光の壁
2、3回動けば十分なので配分はCSベース。場持ちを重視する必要性は薄い。むしろ裏のポケモンを出すまでに壁ターンを無駄に消費してしまうことに繋がる場合もあるので、耐久を伸ばすことがデメリットとなることもある。
10万ボルト、雨乞い、光の壁は役割から考えて確定。リフレクターはクレセリアがバンギラスの鉢巻噛み砕くを余裕を持って耐える、ハッサムが鉢巻を持ったテラキオンやドリュウズを恐れず剣舞を積めるといった場面を想定して採用した。
めざ氷が無くともドラゴンや霊獣ボルトは雨乞いから横のキングドラで殴ればいいのと考えたので切ることにした。身代りガブリアスを考えるとめざ氷が欲しくなることもあるが、現状あまり見ないので撃つ場面の多いリフレクターを優先した。
めざ氷を入れる場合の持ち物は雨ターンを延長することで相手の計算をずらすことのできる湿った岩、めざ氷でガブを縛れるようになる物知り眼鏡、状態異常に強くなるラムの実(その場合クレセリアにはカゴの実)のいずれかを持たせていた。
サンダースを採用していた時もあったがあまりの数値の低さに卒倒してしまった。耐久にガン振りするとトルネロスすら10万ボルトで縛れず、火力を伸ばすとガブリアスの鉢巻ダブルチョップで始末される。蓄電ライコウの登場を心から待ち望んでいる。
キノガッサ@襷
意地 H153(140)-A178(92)-B106(44)-x-D91(4)-S119(228)
種ガン マッパ 胞子 剣舞
・A+2マッハパンチでH197-B127ヒードランを乱数1発(14/16)
・A200ガブリアスの鉢巻ダブルチョップ耐え
・準速ハッサム、最速カイリキー抜き+1
ガブスイクンを意識した配分。鉢巻ダブルチョップを耐える、大抵のスイクンより早いということでキノコの胞子が安定択となる。ガブスイクンを見てトノグドラガッサという選出ができるようになったのは非常に大きい。
クレセリア@ラム
穏やか H226(244)-x-B161(168)-C95(0)-D178(96)-S105(0)
サイキネ トリル 雨乞い 眠る
・A204カイリューのA+1ジュエル逆鱗最高乱数以外耐え
・A172水ロトムの眼鏡ハイドロポンプ=C216ボルトの眼鏡10万ボルトで乱数2発(20.69%)
キノガッサを見てトリル展開に持ち込めるラムクレセリア。火傷や麻痺での暴発を防ぐことのできるカゴの実とどちらを持たせるか迷ったが、吹雪による凍りや爆裂パンチ、怪しい光の混乱をかいくぐってトリルを張れるという部分に魅力を感じたのでラムの実を選んだ
眠るを持つことで複数回トリルを張りやすくなり、相手が対すいすいを考えて選出してきたブルンゲルやオボンクレセリアにPP勝負を挑むことができる。
最後の枠には対雨の耐久ポケモンを起点にすることができ、電気とも撃ち合えるようになる瞑想を選択していたこともあった。しかしながら滅びの歌+眠るで似たような動きを実現することができるため採用を見送った。それよりも雨乞いでキングドラを動かせるようにしておいた方が選出の幅が広がる。
ハッサム@珠
意地っ張り H159(108)-A200(252)-B121(4)-x-D101(4)-S103(140)
バレット 虫食い 剣舞 燕
・準速ラッキー抜き
相手のハッサムに先手を取れないと晴れ下のハッサムが非常に重いので素早さを伸ばした。雨パを下から攻略するために最遅で採用するか迷ったが、鉄球トノ入りの雨パには有効に働かないので見送り。ブルンゲルに先手で動かれるのもかなり厳しい。
サブウェポンは燕返し。舞わずにトリルからウルガモスやスカーフカイリキーを縛る、ブルンゲルに等倍で入るという点を考えて採用した。
霊獣ボルトロスに対する打点となり、トリルターンを身代りで凌ぐ悪戯心対策ともなるダブルアタックとどちらを採用するか迷った。しかし、対策を怠ると一気に構築を崩壊させられてしまうウルガモスとブルンゲルを考えて燕返しを選択した。
選出パターン
選出パターンは多岐に渡るため参考になるかどうかわからないが一応載せておく。
対追い風
トノグドラクレセ+ハッサム、トノグドラガッサ+クレセという選出が多かった。クレセリアを中心に切り返す。
対トリパ
鉄球トノ、襷ガッサ、ラムクレセ、珠ハッサムが並んでいるということでまず負けない。襷ガッサ+クレセを中心に切り返す。
対壁
トノグドラハッサム+クレセ、クレセライコウハッサム+グドラのどちらかが多かった。トノグドラで壁を誘って剣舞を積む、相手の壁展開にこちらも壁を張って対抗するといったところ。
対雨
グドラライコウガッサ+クレセ。相手が雨選出をしてきたら壁と胞子で妨害しながらこちらのグドラを通す。雨選出をしてこないなら手動雨からグドラを動かす。
ハッサムが刺さっているならガッサハッサムグドラorライコウ+クレセなど。
対砂
トノグドラライコウ+クレセが一番多かった。鉄球バンギに天候を奪われても襷で無いのが割れるので天候を奪って仕留めれば良い。
ハッサムとキノガッサが刺さる砂パは多いのでこちらを軸に選出しても良い。クレセライコウハッサム+グドラ、クレセグドラガッサ+ハッサムなど。
対霰
トノグドラライコウ+クレセ。楽に勝てる。ユキノオーは雨パに弱い。
スイクン、ブルンゲル、水ロトムあたりには注意する。トノグドラが動けないと感じたらクレセライコウハッサム+ガッサorグドラあたりで。
対晴れ
ガッサライコウハッサム+クレセ、クレセライコウハッサム+グドラあたり。キュウコンが場に出る前にハッサムで剣舞を積んで燕返しの一貫を狙って立ち回る。
所感
基本選出というものが存在せず、相手に合わせて選出を変えていかなくてはいけないので扱いはかなり難しいと思う。
自分は今まで雨パのすいすいを軽視する傾向にあったが、この構築を使ってみてすいすいの強さを再認識した。鉄球トノに加えて2枚の手動雨乞いが入っているということもあり、雨メタの薄い相手は楽に叩き潰せる。
またニョロトノ、襷ガッサ、珠ハッサムといった優秀な攻撃役が揃っているためグドラを失った場合でも勝ち筋が消えない。そのため従来のすいすいに依存した雨パと違って様々な角度からアプローチできるので立ち回りを組み立てやすい。
攻撃役をサポートするライコウとクレセリアも強力。ライコウの壁によって読みの負担を軽減することで楽に動ける。トリル役には絶対的な耐久を持ち、妨害に強いラムクレセリアを置くことでトリルからの展開を見据えやすい。
よく言われる襷キノガッサ対策と化身ボルトロス対策だが、記事が長くなり過ぎてしまいそうなので説明は割愛する。PT構成を見ればどう立ち回るかわかってもらえると思う。
雨パの割に命中が安定していることもあって、今まで使ってきた雨パの中では最も気に入っている構築。1年近く考え続けてきたクレセ(トリル)入り雨パの現段階での結論型。相手に強烈な選出ゲーを強いる構築だが、自分が選出に悩むこともそれなりにあるのでレートでの対戦にはあまり向いていないのかもしれない。