ビリジオン入りガルーラスタン
種族 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガルーラ | やつあたり | けたぐり | 猫騙し | 不意打ち | ガルーラナイト | 肝っ玉 |
ヒードラン | 熱風 | 大地の力 | 守る | 身代り | シュカの実 | 貰い火 |
化身ボルトロス | 10万ボルト | 威張る | 電磁波 | 挑発 | オボンの実 | 悪戯心 |
霊獣ランドロス | 地震 | 岩雪崩 | 馬鹿力 | 叩き落とす | 突撃チョッキ | 威嚇 |
クレセリア | サイコキネシス | 冷凍ビーム | 電磁波 | 月の光 | ゴツゴツメット | 浮遊 |
ビリジオン | インファイト | リーフブレード | 守る | ストーンエッジ | 命の珠 | 正義の心 |
配分
種族 | 性格 | 配分 |
---|---|---|
ガルーラ | 意地っ張り | 197(132)-159(236)-106(44)-x-101(4)-122(92) |
ヒードラン | 控えめ | 167(4)-x-126-200(252)-126-129(252) |
化身ボルトロス | 図太い | 184(236)-x-132(236)-145-101(4)-135(32) |
霊獣ランドロス | 陽気 | 164-197(252)-110-x-101(4)-157(252) |
クレセリア | 図太い | 222(212)-x-165(76)-120(196)-151(4)-108(20) |
ビリジオン | 陽気 | 167(4)-142(252)-92-x-149-176(252) |
【全体解説】
前回のガルーラスタンを使っていく中でガルーラ、ヒードラン、ボルトロス、ランドロスの4体の組み合わせは文句なしに強いと感じた。しかしながらメタグロスとモロバレルの2枠についてはいくつかの不満点を抱えていたので手を加えることにした。
さて、基本選出の苦手とする範囲をカバーするためのアプローチとしては大まかに分けてスカーフ、先制技、S操作の3つが考えられる。前回スカーフを試してみて使用感が良くなかった、先制技持ちには使おうと思えるような強いポケモンがいないということで消去法でもう1枚のS操作役の採用を決定した。
今回は電磁波クレセリアを選択することにした。S操作役としてボルトロスの代わりに選出していく。クレセリアは単純な補完関係で考えるとボルトロスと相性がいいとは言いきれないが、ボルトロスが手を焼く相手に対して数値を武器にして戦える点が魅力的に映った。数値は正義。電磁波の入らない地面に強く、電気とも撃ち合えるということで電磁波との相性は抜群。
クレセリアは他にもトリックルームや凍える風といったS操作を覚えるポケモンだが、自分は電磁波をS操作技の中で最も高く評価しているのでこれを選択することにした。電磁波は麻痺という25%の行動不能ボーナスを引かずとも相手の素早さを奪うだけで十分強力。それにもかかわらず麻痺によって思いがけず自分に有利な展開が舞い込んでくる可能性があるというまさに撃ち得な技である。運の要素の強いポケットモンスターというゲームにおいて、確率的に有利な運ゲーを仕掛けるのは勝率を維持するために重要な要素。極力構築に組み込みたいところ。
ガルーラ、ヒードラン、ボルトロス、ランドロス、クレセリアの時点で水耐性が無く、雨パやマリルリを相手にして困るのは明々白々なので水耐性持ちが欲しい。色々試したが最終的に採用を決めたのはビリジオン。特殊耐久が高いのでトノルンパの水技に対して余裕を持って繰り出せる、マリルリとモロバレルが並んでも胞子と粉を無視してマリルリを縛れるといったように遂行能力は十分。またゲッコウガやサザンドラに隙を見せない、ヒードランを恐れずに済むといった点も草タイプとしては稀有な特徴であると考えて高く評価している。
最終的にメガガルーラと準伝説5体という種族値マッチョ構築に仕上がった。ビリジオンを除く5体はすんなり決まったが、色々試していく中で低種族値のポケモンはサイクル戦と撃ち合いの両方に対応するための火力と耐久を求められるガルーラスタンにおいて足を引っ張るだけの存在になると感じ、最後の枠にも高種族値であるビリジオンを採用することにした。
【個別解説】
ガルーラ@ガルーラナイト
意地っ張り 197(132)-159(236)-106(44)-x-101(4)-122(92)
やつあたり けたぐり 猫騙し 不意打ち
メガガルーラ
意地っ張り 197(132)-192(236)-126(44)-x-121(4)-132(92)
・配分意図
・親子愛けたぐりで181-120ガルーラを確定1発
・親子愛猫騙し+A-1親子愛不意打ち+珠反動で155-90ボルトロスを最低乱数×2以外落とす
・194ガルーラの親子愛けたぐりで乱数1発(13/16)
・技構成
やつあたり・・・およそ150戦に1回の頻度で出現するメタモン対策。けたぐりと不意打ちが強すぎるせいであまり役に立たなさそうではある。
けたぐり・・・クレセリアがヒードランに何も出来ない構成なので、サブウェポンには遂行速度に優れるけたぐりを選択。
・補足
やつあたり個体を用意するついでに気分で配分をちょっと変えた。A192とA194で変わるラインが特に見当たらなかったのでA192、残りを耐久と素早さに振り分けた形。ガルーラに関しては配分や技構成を色々と変えて試してみたがどれも使い辛かったので結局これに戻ってきた。
ヒードラン@シュカの実
控えめ 167(4)-x-126-200(252)-126-129(252)
熱風 大地の力 守る 身代り
・補足
一切変更なし。鋼枠として考えると遂行速度の遅さから対ドラゴンや対フェアリーに不安が残ると考えたので別のポケモンに変更することも検討した。しかし、ヒードランを外すとリザードン、ヒードラン、鬼火のケアが非常に難しくなるので外せない枠であると感じた。特に不安の残る対ドラゴンに関してはクレセリアを添えることで解決を図ることにした。
化身ボルトロス@オボンの実
図太い 184(236)-x-132(236)-145-101(4)-135(32) ※めざ氷個体
10万ボルト 威張る 電磁波 挑発
・配分意図
・177メガガルーラの親子愛猫騙し+親子愛捨て身タックルをオボン込みで耐える
・177メガガルーラのA-1親子愛捨て身タックルをオボン込み2耐え
・177メガガルーラのA-1親子愛捨て身タックルで最低乱数以外オボン発動
・186バンギラスのダブルダメージ岩雪崩2発+砂ダメージをオボン込み耐え
・186バンギラスのダブルダメージ岩雪崩+砂ダメージでオボン発動
・137タイプ不一致冷凍ビーム(171-110メガボーマンダを確定1発)でオボン発動
・最速70族抜き
・補足
ボルトロスも思いつく型を一通り試してみたがどれもイマイチ。この型が一番使いやすかった。低種族値コンボパに格の違いを見せつけるためには威張る、電磁波、挑発の全てが必要。めざ氷が欲しくなる場面もあるが、そこはランドロスとクレセリアにカバーしてもらうことにした。
霊獣ランドロス@突撃チョッキ
陽気 164-197(252)-110-x-101(4)-157(252)
地震 岩雪崩 馬鹿力 叩き落とす
・配分意図
・馬鹿力で167-110テラキオンを乱数1発(13/16)
・177ボルトロスの珠めざ氷を突撃チョッキ込みで最高乱数以外耐え
・技構成
地震・・・クレセリアを採用したことで浮いているポケモンを横に置く機会が増えたので採用。全体技は正義。
岩雪崩・・・S操作役の2枚目としてクレセリアを採用したため、ランドロスで無理矢理S操作をする必要が無くなった。そこで最強の岩技を採用することにした。威張るや電磁波との相性は抜群で強引に流れを引き寄せることができる。
叩き落とす・・・持ち物を変更した際に代わりに守るを持たせてみたことがあった。ところが守るのおかげで拾った試合よりも叩き落とすを切ったことで困る試合の方が圧倒的に多く、決して切れない技であると感じた。
特に気になったのは対霊獣ランドロス、対クレセリア。高い採用率を誇るこの2体に隙を見せるのは大問題である。ガルーラにグロウパンチを持たせてボルトロスにめざ氷を持たせれば対霊獣ランドロスと対クレセリアは解決するのではないかと考えたが、そもそもグロパンガルーラとめざ氷ボルトロスがどうにも弱かった。
ただでさえマークのきついガルーラがグロウパンチを積んでそのまま殴り続けることができるような展開はまず無い。またボルトロスのめざ氷は殆ど霊獣ランドロスピンポイントとなる汎用性の低い技である。巧みに殴り合いを避けようとする相手を捻り潰せるというのがボルトロスの最も優秀な点だと考えているので、どうしてもめざ氷を採用するスペースを見つけることができなかった。
従ってガルーラとボルトロスの汎用性を落とすことなく霊獣ランドロスとクレセリアを対策するためには霊獣ランドロスに叩き落とすを持たせるのがベストであるという結論に至った。そもそも叩き落とすという技自体が優秀であり、ランドロス自身の性能を底上げすることにも繋がるため構築全体で見るとガルーラ、ボルトロス、ランドロスの構成は上記のものが最も無駄の無い形であると考えた。
・補足
霊獣ランドロスに関しても様々な型を検討してみたがあまり使用感は良くなかった。そこで改めて採用理由を見つめ直してみることにした。その結果、霊獣ランドロス自体威嚇という特性の用途の広さを買って採用しているので、型に関しても選出のしやすさや仕事量のムラの無さを念頭に置いて決めるべきであると気付いた。このポケモンに期待する最低限の役割としては威嚇2回+ワンパンチといったところだが、それを実現するために最も有効な配分と持ち物はASチョッキであると感じたので前回に引き続いて採用する運びとなった。
Sを意地ランド抜き程度に抑えて194キザンの珠不意打ち耐えの個体を採用するかは迷うところ。だが、初手ランドロス対面で相手のランドロスの持ち物を見抜きやすくなり、ランドロスミラーで上を取りやすくなる方がメリットとしては大きいと考えたので陽気ASに決めた。重めなサザンドラの上を取れる可能性が上がるというのも地味に嬉しい。
余談だがA197とA196ではダメージは動かないのでD102にして194サザンドラの眼鏡流星群をチョッキ込みで最高乱数以外耐えで使う方がいい。私もいずれ振り直します。
クレセリア@ゴツゴツメット
図太い 222(212)-x-165(76)-120(196)-151(4)-108(20)
サイコキネシス 冷凍ビーム 電磁波 月の光
・配分意図
・219-112(155ゲッコウガの変幻自在珠冷凍ビーム耐え)モロバレルをサイコキネシスで確定2発
・冷凍ビームで164-101ランドロス確定1発=冷凍ビームで171-99メガボーマンダ最低乱数以外1発
・4振りFCロトム抜き
・持ち物
ゴツゴツメット・・・ゴツメ+電磁波+月光でガルーラを見据える。発動機会が多く便利なアイテム。
・技構成
サイコキネシス・・・ガルーラ、モロバレル、ロトム、ローブシン等の格闘に対する打点。
冷凍ビーム・・・電磁波の効かないランドロスやボルトロスに対する打点。
月の光・・・クレセリアの突破方法として高火力による速やかな処理を選択するプレイヤーよりもダメージの蓄積による処理を選択するプレイヤーが多いように感じたので月の光を持たせたクレセリアは間違いなく刺さると考えた。実際に相手のガルーラランドロスクレセリアを1体で制圧するといったようにクレセリアで詰める試合はかなり多かった。
・補足
テンプレートとなっているクレセリアの型をいくつか触ってみても全く強さを感じなかったが、このクレセリアの使い勝手は抜群だった。電磁波ラッキーを使っている時も感じたが、高耐久+電磁波+再生回復を併せ持つポケモンは偉い。詰めに向けて立ち回りを組み立てやすくなる。
めざ地が無いことでヒードランが重くなるものの横に並ぶのはガルーラ、ヒードラン、ランドロスなので全く気にならなかった。ガルーラを絶対に選出することを考えるとギルガルドは流石に厳しくなるので代わりにボルトロスを選出する。
ビリジオン@命の珠
陽気 167(4)-142(252)-92-x-149-176(252)
インファイト リーフブレード 守る ストーンエッジ
・配分意図
・珠インファイトで203-126(194メガガルーラの親子愛けたぐり最高乱数以外耐え)メガガルーラを最低乱数以外1発
・珠リーフブレードで197-96ニョロトノを確定1発
・珠ストーンエッジで155-90ボルトロスを確定1発
・A-1珠ストーンエッジで185-100メガリザードンYを確定1発
・155ゲッコウガの変幻自在珠冷凍ビーム耐え
・194サザンドラの眼鏡流星群最高乱数以外耐え
・200ヒードランのダブルダメージ熱風+珠反動2回耐え
・139クレセリアのサイコキネシス+珠反動3回耐え
・137冷凍ビーム(171-110メガボーマンダを確定1発)×2+珠反動を最高乱数×2以外耐え
・120冷凍ビーム(164-101霊獣ランドロスを確定1発)×2+珠反動2回耐え
・補足
A142が若干心許ない感じではあるが基本的に弱点を突いて殴るポケモンなのでそこまで気にならなかった。無振りでも特殊耐久はASチョッキランド程度はあるので十分。上5体が強すぎるせいで選出機会は決して多くなかったが出した試合ではしっかり活躍した。
【選出パターン】
前回の記事とほぼ変わらず。ボルトロスを出しにくかったら代わりにクレセリアを出す。ただボルトクレセの同時選出をする機会もある。トリパはガルーラボルトドランで大抵なんとかなる。雨パにはビリジオンを出す。滅びとエルテラは多分これでいいだろうってのはあるものの当たらなかったのでスルーの方向で。
【所感】
中身はちょいちょい入れ換えたもののガルーラ、ヒードラン、ボルトロス、ランドロス、クレセリアの5体は固定して*1メインロムとサブロムで使っていた。メインロムでの戦績は10勝4敗で1833から1905にレートを伸ばすことに成功、一応当初の目標であるレート1900越えは達成した。ただ立ち回りはまだまだ甘いのが残念なところ。こう考えるとレート1900は目標としては低すぎたようにも思えてくる。立ち回りを固めるためにはそれなりの期間が必要なのかもしれない。
長々と書いてきたが面子としてはありふれたガルーラスタンとなっている。ダブルの経験がほとんど無かった自分がそこそこ勝てたのもガルーラスタンを組み上げた先人たちのおかげだと言える。
ダブルバトル自体には慣れてきたのでそろそろ1から構築を組みたいところ。どちらかというと殺される側であるガルーラスタンを使い続けるのは全く自分らしくないので。ガルーラスタンに限界を感じたらさっさと放り出す気だったが全く底が見えなかったせいでずるずると使い続ける羽目になってしまった。
ガルーラは文句なしに最強のメガシンカだと考えていたが、別のメガシンカを出した方が楽に勝てそうな相手もちらほら見かけたので2メガを試してみたい。使うならガルーラリザードンかガルーラゲンガー。
あと気になるのはメガボーマンダと雨パ。雨パに関しては負けたことが無いので逆にどう組めば勝てる形になるのか興味が沸いてしまった。