バンギラティハッサムブルン
当ブログで幾度と無く取り上げてきた組み合わせではあるが、この前やっぱり強いよねみたいな話をしたので自分の考えを整理するために改めて記事にしてみることにした。
この組み合わせの強みについてだが、単純な相性補完もさることながら複数体で相手を見れるという部分が特に優れていると感じている。
対格闘:ラティオス、ブルンゲル
対エスパー:バンギラス、ハッサム
対電気:バンギラス、ラティオス
対スカーフガブリアス:ハッサム、ブルンゲル
対ヒードラン:バンギラス、ブルンゲル
対トゲキッス:バンギラス、ブルンゲル
対パルシェン:ハッサム、ブルンゲル
対ユキノオー;バンギラス、ハッサム
こんなところだろうか。どれか1体失って即詰みという事態が発生しにくいので、余裕を持って立ち回りを組み立てることができる。
またラティオス、竜舞バンギ、ハッサムのバレットパンチで上から、ブルンゲル、鉢巻もしくは襷バンギ、ハッサムで下から攻めるといったように相手または構成に合わせて柔軟に動けるというところも気に入っている。
次にバンギラティハッサムブルンの型について記述する。
・拘り鉢巻
噛み砕くでHドランの身代り破壊、ストーンエッジでラティオス1発、けたぐりでナットレイに大ダメージを与えられるといったあたりを考えて鉢巻を持たせることが多い。
配分はH207-B134ブルンゲルを鉢巻噛み砕くで最低乱数以外を引けば落とせるA204の個体、H207-D134の水ロトムの眼鏡ハイドロポンプ耐えの個体を適当にSラインを変えて採用している。Sラインとしては最遅、無振り近辺、トノを意識して90+αといったあたり。大抵の水ロトムや臆病ジバコを抜ける陽気最速も強い。
・襷広範囲物理型
技構成は噛み砕く、ストーンエッジ、冷凍パンチ、けたぐりあたり。重めのナットハッサムを意識してけたぐりを大文字にするのもあり。けたぐりを切ると相手のバンギラスが割と重くなるのは覚えておきたい。
相手を崩すことに長けているラティオスと組み合わせてトリックルームから襷を盾に広範囲のウェポンのいずれかの一貫を狙う、重めの相手をピンポイントで潰すという運用をする。
配分は最速、準速、意地HA、勇敢HAどれでもありだが、自分はトリルから動かすことを考えて勇敢最遅での採用が多い。
・襷広範囲特殊型
溶けるブルンゲルが重くなりがちな組み合わせなので特殊型での採用もあり。技構成は悪の波動、ストーンエッジ、冷凍ビーム、大文字あたり。バンギドランを削れるけたぐりが欲しくなることもあったが上記4つの方が優先度は高い。A169岩雪崩だと200逆鱗耐えのボルトロスが落ちなかったりするのでストーンエッジ推奨。運用法は襷物理と同様。配分は冷静HCベース。
・襷竜舞型
認知こそされてはいるもののそれほど数が多くないようなので一応メリットを挙げていく。採用を決めたきっかけはライコウやラティアスを軸とした壁構築に対して脆さを感じたため。実例を挙げると壁パで有名な組み合わせであるライコウ+カイリューの並びに対し相手が壁と竜舞どちらを選んでもバンギの竜舞でアドが取れる。
あとはラティオス+霊獣ボルトロスのようなバンギラスの役割対象+竜舞から縛れるバンギラスの削り役という組み合わせを単体で崩すことができる、雨パに対して裏から出して竜舞から削れたニョロトノ+キングドラを縛ることができる、この組み合わせで割と厄介なバンギラス+コバルオンを竜舞けたぐりで崩せるといったあたりもポイント。
配分は当然陽気AS、技構成は噛み砕く、ストーンエッジ、竜の舞、何か。選択枠にはけたぐり、冷凍パンチ、大文字あたりが候補に挙がる。
・黒い鉄球
対雨は非常に楽になるがメリットはそれぐらい。ドリュウズと組ませる場合はそこそこ強い。水ロトムの眼鏡ハイドロポンプ耐え程度の耐久があると動かしやすい。
・拘り眼鏡
最もわかりやすい強さをもったラティオス。低速の並びを流星ぶっぱ、竜波動連打で崩していく。技構成としてはカイリキー、ローブシン、モロバレルあたりを縛るためのサイコキネシスは欲しい。ラス枠はバンギドランハッサムを削れる波乗り、バンギ+ブルンの並びに撃てる草結び、ブルン+鋼に撃てる10万ボルトあたりから選択する。配分は当然臆病CS。
・命の珠
珠ダメで削れてすぐに相手の圏内に入ってしまうのであまり好きな持ち物ではない。珠ダメージ+200剣舞テクニバレットで8割で落ちる、珠ダメージ+161ジャイロで8割で落ちるなど。撃ち分けができる、瞑想、自己再生、追い風などを好きなタイミングで使えるというのは悪くない。
・拘りスカーフ
スカーフガブリアスでラティオスを見てる相手はかなり多いように感じるので優劣関係が逆転するスカーフは悪くない選択肢。182竜波動だとガブラティを縛ることができないので、臆病CS個体に冷凍ビームを持たせるか控えめで採用することになる。冷凍ビームで拘ると相手の水や格闘が削れなくなったり、鋼に全く負担がかからなくなるなど相手に見せる隙が大きいと感じたため臆病スカーフの方は個人的には好きではない。
・サポート
主に対雨を考えてハバンの実や光の粘土を持たせ、追い風や壁張りを任せるのもあり。その場合ラティアスの採用も視野に入る。
・飛行のジュエル
バンギラティハッサムブルンで面倒なハッサムやブルンゲルに打点を持てる飛行のジュエルアクロバットはかなり強力。
配分は
意地っ張りor勇敢 H167(172)-A199(244)-B120(0)-x-D112(92)-S85(0) or S63(0)
(A200ガブリアスの鉢巻地震最高乱数以外耐え・C200眼鏡10万最高乱数以外耐え)
意地っ張りor勇敢 H175(236)-A199(244)-B124(28)-x-D100(0)-S85(0) or S63(0)
(A182テラキオンの鉢巻インファイト最高乱数以外耐え)
のどちらかで。
・命の珠
メタグロスを剣舞虫食い、ラティオスを剣舞バレットで落とせるのが結構大きい。サブウェポンは燕返し、瓦割、ダブルアタック、電光石火辺りから。
・溶ける
ブルンゲルの技構成は熱湯、自己再生、トリックルーム、溶ける一択。それ以外全く強いと思わない。一応溶けるの枠に霰を入れれば対天候パが楽になる雰囲気が出るような出ないような。
持ち物は水ロトム相手に立ち回りが安定するソクノがこの組み合わせでは望ましい。残飯、オボン、ゴツメなども候補に挙がる。
配分は物理をきっちり受けて欲しいのでHB特化。トリックルームから攻めてくる鉢巻バンギやアクロハッサムを意識するなら呑気、非トリル下で先手を取って溶けるを積むことを考えるなら図太い。穏やかもしくは生意気で特殊耐久を伸ばした個体を使っていたこともあるが、溶けるを積んでも物理技でそれなりに削られてしまうので使いにくさを感じた。
この4体で相手をするのが厳しいのは構築単位だと雨パとバンドリュ。つらいポケモンはスカーフガブリアス(攻めの中心となるラティオスが1発で処理されるのが厳しい)、メタグロス、ジバコイル、ハッサム、ナットレイ、型破りドリュウズ、ブルンゲル、水ロトムあたり。残り2枠でこれらをどう処理していくか過去の構築を交えながら考察する。
BW環境
壁願い事軸ラティハッサム 2012年2月
対雨を重く見て壁ラティアスを採用。
バンドリュミラーがややきつめ。
バンギドリュウズ(リンクの一番下) 2012年5月
バンドリュミラーをごまかすために風船ドリュウズを起用。
ラティで削りにいくことを考えて壁ラティアスから珠ラティオスに個体を変更している。
雨パは重くなってしまった。
BW2環境
バンドリュラティ 2012年9月
ドリュウズの持ち物は汎用性の高さを重視して襷に戻る。
雨に対して動ける眼鏡ラティアスを採用。
ハッサムに対するマークがきつくなり、舞う機会がうまく作れなくなったと感じるようになったので持ち物は珠に変更。
霊獣ボルトや型破りドリュウズが登場して眼鏡電気が扱いにくくなったと思ったので、サンダーには構築単位で重めなスカガブ、鋼、水を含む並びに対して粘り強く戦えるようにゴツゴツメットと羽休めを持たせた。
砂ラティハッサムコバル 2012年12月
ガッサブシンが増えてドリュを選出する機会がかなり減ったので、ドリュを1発で落とす強化アイテム込みのマッパを耐えて動けるコバルオンを採用。
電気の一貫が生まれたのでサンダーをボルトロスに変更。
コバルに鉢巻を譲ったのでバンギを襷竜舞型に変更。
耐久の高い水を突破するのが困難だったので眼鏡ラティアスを眼鏡ラティオスに変更。
対雨がかなり厳しくなった。襷バンギをうまく使えばワンチャン。
バンドリガッサ 2013年5月
従来の電気枠にバンドリュミラーにそこそこ強めで水ポケモンに打点のあるキノガッサを採用。対雨を意識して色々手を加えていった結果今までとは全くの別物になってしまった。キノガッサはバンドリュブルンには強いが、結局横のラティ、ハッサム、キッス、ボルト、サンダー、ファイヤーあたりに縛られるので過信は禁物。
自分がこれまで使ってきた形はこんな感じ。他にもあることにはあるが改めて解説を書くのも億劫なので省くことにする。
以上を踏まえて今後自分が試してみたいものを記述していく。
種族 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
バンギラス | 噛み砕く | ストーンエッジ | けたぐり | 冷凍パンチ | 拘り鉢巻 | 砂起こし |
ラティオス | 竜の波動 | 流星群 | サイコキネシス | 波乗り | 拘り眼鏡 | 浮遊 |
ハッサム | 虫食い | バレットパンチ | 剣の舞 | アクロバット | 飛行のジュエル | テクニシャン |
ブルンゲル | 熱湯 | 自己再生 | トリックルーム | 溶ける | ソクノの実 | 呪われボディ |
4体をこの構成で使えるように残り2枠を考えていきたい。自分は珠ハッサム信者だがこの組み合わせだとハッサムブルンゲルが重くなりがちなので飛行ジュエルを優先したい。この組み合わせではハッサムを表に置くことが多い上にハッサムの突破ソースである炎や電気に圧力がかかりやすいので比較的剣舞を積みやすい。
残り2枠に対砂のランドロス、対雨のナットレイを採用。対砂はランドロスのロックカット+ナットレイの重力、対雨はナットレイの日本晴れで対処する。溶けるブルンゲルが重いのでラティオスの構成を一工夫する必要がありそう。
殴れるラティと壁張り追い風が出来るラティを相手に合わせて使い分けたいと思うことがあったのでいっそのこと同時採用してみたくなった。ただラス枠の負担はかなり重くなりそうではある。バンドリュナットゲルあたりをまとめて殴れる霊獣ボルトロスあたりが適当だろうか。
穏やかでグドラの眼鏡雨ドロポンを耐える個体に追い風、晴れ、光の壁あたりを持たせたい。ラティオスやドリュウズの攻撃も1発は耐えるのでミラーでもある程度動ける。
砂かきドリュウズに強く、水と鋼に対する打点を持っている。雨パにも強め。ナットレイが重くなるのでラス枠にドリュウズは入れにくい。ラティオスと眼鏡を取り合うのが悩ましいところ。眼鏡以外だと耐久を伸ばして日本晴れあたりを持たせるのが良さそう。眼鏡以外の水ロトムは全く強いと思わないので実際に採用するか怪しい。
雨パに強く、ドリュウズのSを奪える。ハッサムはかなり重くなってしまう。
対雨を担う草ポケモン。天候変化で相手の砂かきドリュウズもある程度見れる。
バンギラティハッサムブルンという組み合わせ自体は1年半ぐらい使っているのにいまだに結論が出ていないのでXY発売までには完成させたい。最終的にバンドリュラティハッサムサンダーブルンに落ちつくような気がしないでもない。他にいい案がある人はこっそり教えてください。