ローテ砂パ考察 (1)基本形
まずはローテーションバトルでどのような砂パが使われているか見ていく。
ローテーションバトルにおいてカバルドンはほとんど見られないので、砂パといえば多くの場合バンギラス入り構築のことを指す。
構築タイプとしては大きく分けてバンギガブ、バンドリュ、バンギラティの3つに分類される。
古い構築ではあるが非常に強力である。電磁波、混乱、呪われボディ、砂隠れを活かして強引に有利な場を構築することができ、不利な状況に陥っても逆転の芽が消えない。
また使用者も時期を問わずに一定数見かけられる。これをベースにした構築を使っている者も散見される。
レート等では バンギガブ+電気枠(化身ボルトロス、霊獣ボルトロス、サンダー、水ロトム)+格闘枠(カイリキー、ローブシン、キノガッサ、バシャーモ)+鋼枠(ハッサム、ヒードラン、ナットレイ、メタグロス)+トリル役(ブルンゲル、クレセリア、サマヨール) といったあたりを見かける。
トリル役に鋼枠を兼ねることのできるドータクンを採用するタイプの構築も存在する。その場合空いた枠には他に穴埋めのできるポケモンを採用しているようだ。
その他構築例
電磁波砂パの面子をベースにスカーフガブリアス+眼鏡ボルトロスが採用され、対雨を意識してカイリキーがビリジオンに変更されているのが特徴的。ビリジオンをバシャーモに変更した構築も見られた。
型破りドリュウズが登場してから一気にブレイクした組み合わせ。選出画面でドリュウズの特性が判別できないということもあり非常に厄介な相手である。
構築タイプはドリュウズをパーツのひとつとして扱うバンギスタンのような形と、重力役を採用してドリュウズをメインの勝ち筋に置いた形の両方が見られる。
重力役のいないバンドリュは バンドリュラティブルン+鋼枠(ハッサム、ナットレイ、メタグロス、ヒードラン)+飛行枠(霊獣ボルトロス、サンダー、ファイヤー、トゲキッス)or対ミラー(ローブシン、キノガッサ) といったところ。
重力バンドリュは バンドリュ+対格闘(ラティ、トゲキッス)+重力トリル役(ドータクン、クレセリア、サマヨール)+対ミラー(ローブシン、キノガッサ、スイクン)+自由枠(鋼、電気、炎等) といった形のものが見受けられる。
その他構築例
バンドリュラティハッサムサンダーブルンの弱点である対雨と対ミラーを意識して霊獣ボルトロスとローブシンを組みこんだバンドリュ。重力を使えるドータクンが採用されているのもポイント。
バンギラスの単体性能に着目して相性補完に優れるラティオスと組み合わせる構築も古くから見受けられる。バンギラティの2体が揃って苦手とするドリュウズ、ハッサム、ナットレイをどう攻略するかが構築のポイント。
ランドロスを組み込んでバンギランドの形を取る構築も稀に見かける。
構築は バンギラティ+鋼枠(ハッサム、ナットレイ、メタグロス、ヒードラン)+トリル役(ブルンゲル、サマヨール)+格闘枠(コバルオン、キノガッサ、ローブシン、カイリキー、バシャーモ)+飛行枠(霊獣ボルトロス、サンダー、ランドロス、ファイヤー、トゲキッス) というような形に収まっている。
この構築もドータクンを組み込んだ場合は空いた枠に穴埋め要員を採用できる。