ローテーションバトル構築指南

自分が構築の際に気をつけていることを書き連ねていく。

ガブリアスより早いポケモンを2体以上入れる
・S操作に対する切り返し
・天候パに対する切り返し
・拘りと積みのバランス
・タイプの一貫性を消す

・対ガブリアス
・対ラティオス

・対カイリュー
・対パルシェン
・対ハッサム
・対バシャーモ

・対ヒードラン
・対ナットレイ
・対ジバコイル
・対ドリュウズ

・対クレセリア
・対ブルンゲル
・対サマヨール

・対カイリキー
・対トゲキッス
・対ココドラ
・対モロバレル
・対キノガッサ


ガブリアスより早いポケモンを2体以上入れる

低速のポケモンで固めると相手の高速ポケモン相手に後手に回ってしまうので急所、追加効果、技外しといった事故によって負けやすくなってしまう。したがって早いポケモンを複数採用することで出来るだけ先手で相手を叩けるようにして、そういった事故によって負ける可能性を極力低くしたい。

ここでは意識する素早さのラインとしてガブリアスを設定する。ガブリアスローテーションバトルにおいて非常に高い採用率を誇るポケモンであり、攻撃性能の高さ故に遅いポケモンで固めると一気にパーティーを崩壊させられる危険性がある。ガブリアスを意識するのは当然と言えるだろう。出来ればメインウェポンでガブリアスを半分以上削れるポケモンが望ましい。連携でガブリアスを落としやすくなるためである。

ガブリアスより早いラティオスやスカーフカイリキーといった高速アタッカーも当然意識しなくてはいけない相手だが、どう対処するかは後述する。

ガブリアスより早いポケモン一覧

130族 サンダース
115族 ライコウ スターミー 
111族 トルネロス ボルトロス
110族 ラティオス ラティアス
108族 テラキオン コバルオン ビリジオン

スカーフ ガブリアス サザンドラ トゲキッス シャンデラ カイリキー 
天候   キングドラ ガマゲロゲ ドリュウズ
積み技  カイリュー パルシェン バシャーモ

ローテーションバトルにおいてしばしば見られるポケモンのみを掲載。


・S操作に対する切り返し

S操作は大きく分けて4つある。トリックルーム、追い風、凍える風、麻痺。それぞれ分けて対策を考えていきたい。

トリックルーム

場にいるすべてのポケモンの行動順を5ターン(実質4ターン)の間素早さと逆にする技。自分の早いポケモンも遅くなってしまうため使い方はそれなりに難しい。主な使用ポケモンクレセリアユクシーブルンゲルサマヨールシャンデラドータクン

・対策

トリックルーム・・・相手の発動したトリックルームによって変化した縛り関係をこちらのトリックルームによって元に戻す。こちらのトリル要員が相手のトリルアタッカーに縛られている場合には意味を為さないので注意したい。

遅いポケモンを採用・・・ナットレイモロバレルローブシンといった単体性能が高めでありながらその足の遅さゆえに相手のトリックルームからの展開に圧力をかけられるポケモンを採用する。ただしトリルアタッカーとの相性次第では有効に働かないことに注意したい。例を上げるなら剣舞ハッサムやビルドアップローブシンがトリルから殴ってきた場合ナットレイでは止めきれない。

悪戯心身代り・・・特性悪戯心をもったトルネロスボルトロスの身代りでトリルターンを凌ぐ。残飯やまもるなどとセットだと更にターンを凌ぎやすくなる。

挑発・・・トリックルームの発動自体を止めてしまう。ただピンポイントな処理になりがちであり、奥の手といったところ。あまりお勧めはしない。

・追い風

自分のポケモンの素早さを4ターン(実質3ターン)の間2倍にする技。味方の全てのポケモンの素早さが上昇するため使い方はかなりわかりやすい。主な使用ポケモンスイクントルネロスエルフーン

・対策 

トリックルーム・・・相手のポケモンの素早さは追い風発動中は2倍になるのでトリックルームでSを反転させれば一気にこちらのポケモンが先手を取れるようになる。したがってトリックルームを使えるポケモンが場に出ていて、縛られていない場合には追い風の発動を制限することができる。万が一トリル役を縛れていない状況で相手が追い風を発動してきた場合には悠々とトリルで切り返せば良い。

追い風・・・こちらも追い風を使う。相手が先に追い風を発動してから切り返せばこちらが1ターン多く追い風下で動けるのでその1ターンを有効に使いたい。

守る・・・追い風下で動けるターンはわずか3ターン。まもるで1ターンでも消費されると相当厳しくなる。相手が守るに合わせて積み技や身代りを撃ってくるのにさえ注意すればかなり有効な手段。ただ追い風ターンは全力で攻撃に集中させたいと考えるのが普通であるため攻撃技以外を選択されることはそうそうないだろうが。

積み技・・・Sを上昇させる積み技をうまく使えば追い風下でもこちらが上から叩けるようになる。2舞カイリューでも追い風ガブは抜けないので、バシャーモパルシェンあたりが候補となるだろう。追い風が発動されたあとでも守るを使ってターンを凌ぐことで再度追い風を発動されてもアタッカーを上から叩けるようになるバシャーモは特に強力。

挑発・・・悪戯心追い風に対して有効に働きにくいことに注意したい。

・凍える風

相手のSランクを1段階下げる技。追い風トリルと違って交代されなければ効果が持続するのが利点。挑発の影響も受けない。ただ1ターンでSを下げられるのは1体であり、一気にアドバンテージを稼ぐのは難しい。また命中が95%なのも地味に痛い。主な使用ポケモンクレセリアスイクン

・対策

トリックルーム・・・Sダウンを逆手にとって下からの制圧を狙う。

追い風・・・凍える風を1度食らっても追い風を使えば一気に抜き返せる。

身代り・・・凍える風で体力を1/4以上削られないポケモンで身代りを張ればアドバンテージを稼げる。

・麻痺

電磁波や痺れ粉といった技によるS操作。こちらも凍える風と同じくターン経過による影響を受けない。25%で行動不能になるというおまけもついてくる。しかし電磁波の場合は地面タイプに無効にされること、痺れ粉の場合は命中が75%なことが欠点。主な使用ポケモンボルトロスエルフーン

・対策

トリックルーム・・・Sを下げられてもトリックルームで逆利用。痺れ対策にはならないことには注意。

癒しの鈴・・・アタッカーが麻痺したのを見てから回復させることができる。

神秘の守り・・・こちらはアタッカーが麻痺させられるよりも先に発動させておく必要がある。

身代り・・・悪戯心相手だと厳しいものがある。

挑発・・・ワンチャン。

ここまでで全てのS操作対策に入ってきている技があるのにお気づきだろうか。そうトリックルームである。トリックルームは自分の勝ち筋を作るだけではなく、相手のS操作による勝ち筋を潰すこともできるため非常に有用な技である。積極的に採用したい。

またSに関係なく相手を上から叩ける先制技もS操作対策としてある程度有効。取り巻きごと縛ることができなければピンポイントな処理になりがちなのでカイリューの神速、ハッサムバレットパンチパルシェンの氷の礫、ローブシンマッハパンチのように威力が高い、もしくは弱点を突きやすい先制技が特に優秀だと言える。


・天候パに対する切り返し

ここで言う天候パとは雨と砂。即ち意識するのは天候アタッカーであるキングドラガマゲロゲドリュウズである。ノオーフロストやキュウコンクレセも天候パとカウントできないことはないが、無天候構築とそこまで大きく対処法は変わらないためここでは省くことにする。

・対キングドラガマゲロゲ

ローテーションバトルにおいてトップメタである雨構築で攻撃の中心となるすいすいアタッカー。キングドラは対竜性能が高く、ガマゲロゲは対電気性能が高いので相互互換といったところ。

・雨対策

自動天候変化・・・ユキノオーバンギラスキュウコンカバルドン

手動天候変化・・・エルフーンナットレイモロバレルフシギバナ、草ロトム、ナッシー、スイクンブルンゲル、水ロトムトリトドンランターン

壁・・・ハバンラティアス、襷ライコウ、襷サンダース、ジャローダ

追い風・・・スイクンエルフーン、襷トルネロス

トリックルーム・・・ブルンゲルサマヨール、襷シャンデラクレセリアユクシードータクン、ナッシー

攻撃役・・・水ロトム、草ロトム、襷バシャーモ、眼鏡ラティアスナットレイ

雨パ対策として有効なのは大別して天候変化、壁、S操作の3つ。これらの要素を組み合わせて対策をしておきたい。安易な手動天候変化や壁張りは横の積みアタッカーにアドをとられる可能性があるので注意。これらの雨メタをどのように立ち回りの中に組み込むか強く意識しておく必要がある。

攻撃役には単体である程度の対雨性能を持てるポケモンを並べた。眼鏡ラティアスは控えめキングドラの珠竜波動耐え、陽気トルネロスのジュエルバット耐え、臆病ゲロゲの雨眼鏡ハイドロ2耐え、控えめジバコの眼鏡雷2耐えが出来る耐久の高さからラティオスに比べて対雨性能が高めであることを評価。

・対ドリュウズ

圧倒的な早さから相手に圧力をかけるドリュウズ。鋼の耐性を持っているため、浮いている上にドリュウズをメインウェポンで殴れるポケモンというのは少なく厄介な相手である。重力から強引に地面の一貫性を作り出して全抜きを狙うこともあるので、ただ単に浮いているポケモンを並べて安心するというのは危険である。

・砂対策

自動天候変化・・・ニョロトノユキノオーキュウコン

手動天候変化・・・エルフーンナットレイモロバレルフシギバナ、草ロトム、ナッシー、スイクンブルンゲル、水ロトムトリトドン

壁・・・ハバンラティアスジャローダ

追い風・・・スイクンエルフーン、襷トルネロス

トリックルーム・・・ブルンゲルサマヨールクレセリアユクシードータクン、ナッシー

攻撃役・・・ローブシンマリルリランドロスビリジオンキノガッサ、水ロトム

雨パ対策と同様に天候変化とS操作は有効だが、ドリュウズが積むポケモンである以上壁が有効に機能しにくいことに注意したい。攻撃役では先制技で弱点をつけるローブシンマリルリ地震と岩雪崩のダメージを抑えられるランドロスビリジオンキノガッサ、地面耐性に加えて岩が等倍の水ロトムが特に優秀。ただしロトムは型破りドリュウズ相手に逆に縛られてしまうことに注意。

対雨と対砂のどちらにも天候変化とS操作が有効。手動天候変化は相手に隙をみせやすいので出来れば自動天候変化のポケモンを採用するのが望ましい。雨に強い上に砂に対しても弱くないユキノオーが特に優秀。天候アタッカーからの縛りを解除することができるS操作も積極的に採用したい。


・拘りと積みのバランス

ローテーションバトルでは常に横にポケモンがいて好きなタイミングで動かすことができる。そのため拘りアイテムが非常に強力。自分の一致技を強化するものの、技を1つしか選べないという拘りアイテムのデメリットが横のポケモンを動かすことで解消されるからである。例えばガブリアスが拘り鉢巻で地震を拘った際は浮いているポケモンに対して無力になってしまうが、横にバンギラスを置くことで浮いているポケモンに対する打点を補うことができる。

しかしながら拘りアイテムにも欠点はある。拘りアイテムの高火力をものともしない耐久ポケモン、金縛りや呪われボディといった技封じ、ダメージを軽減する壁に対して有効に働かないという点である。したがってそれらに対する解答として積みポケモンを用意したい。採用率の高い積みポケモンとしてはカイリューパルシェンハッサムバシャーモが挙げられる。

拘りポケモンと積みポケモンをバランスよく採用した構築というのが隙のない構築である。拘りポケモンばかりでは動きに柔軟性が欠けていて、積みポケモンばかりでは展開が遅くなる。気をつけたい部分である。


・タイプの一貫性を消す

特定のタイプを一貫させてしまうとS操作からその攻撃技を連打されてしまうだけで負けてしまう可能性がある。各種攻撃タイプに対する耐性持ちは必ず用意しておきたい。

自分が意識しているのは下記の通り。

・竜を受けるために鋼は必ず入れる。
・電気耐性持ちが2体以上でそのうちの1体以上が電気無効。
・地面耐性持ちが2体以上でそのうちの1体以上が地面無効。飛行タイプを採用。
・格闘耐性持ちは格闘弱点のポケモンと同じ数かそれ以上採用。
・岩飛行悪ゴーストの一貫に注意。出来れば弱点のポケモンと同数かそれ以上の耐性持ちを採用。
・出来ればゴーストを採用。

ローテーションバトルにおいて攻防の中心となるドラゴンは絶対に意識しなくてはならない相手。竜を受けるための鋼は準必須レベルである。通りが良い上に指数も高く、半減相手でもゴリ押ししてくる電気も危険な相手。電気無効ポケモンは是非とも用意しておきたい。その電気無効ポケモンの中で最も高い採用率を誇るガブリアス地震の一貫性を消すために浮いているポケモンは複数体欲しい。ただし地面技を無効に出来るのが特性浮遊を持っているポケモンのみの場合は型破りドリュウズ地震が一貫してしまうので飛行タイプは是非採用したいところ。また格闘やココドラのがむしゃらを透かすことができるゴーストは大変便利なので出来れば採用したい。


ガブリアスラティオス

ほぼ全てのローテ構築に入っているドラゴンは必ず意識しなくてはいけない相手。その中で特に高い採用率を誇る2体をどうやって処理するか考えたい。カイリューも高い採用率を誇るが解説の都合上次項に回す。

・対ガブリアス

ドラゴンを半減する鋼をタイプ一致の地面技で殴れるという単体で完結している攻撃性能、強力な電気技を無効に出来るポケモンの中で最も高いスペックを持つことから採用率はローテにおいてトップクラス。持ち物の幅もスカーフ、珠、襷、鉢巻と広く安全に対処することは困難である。身代わりを持っていることがあるので眼鏡電気を採用する場合はパルシェンも一緒に採用するなどして身代わりに対するケアを考えておきたい。

パルシェンクレセリアドータクンあたりは持ち物に関係なく比較的安全に対処出来る。水等倍のドラゴンなのですいすいアタッカーで取り巻きごと縛るのも有効。ただし天候変化には注意。地面が等倍の鋼ポケモンであるハッサムナットレイも悪くない。ガブリアスが強化アイテムを持っている場合は地震でかなり削られるので一任は無理だが。風船ドランやシュカグロスもワンチャン。スカーフガブリアス以外ならラティオスなどで上から殴れば良いが、襷だと返り討ちにあうので注意。眼鏡ラティアスやスカーフサザンドラなら意地っ張りチョップを耐えるのでスカーフや襷を考えても安全に殴れるが、逆鱗を撃たれてしまうと落ちるので過信はできない。安全にガブを受けられるポケモンが構築に入っていない場合は浮いているポケモンと鋼で睨みを効かせつつ持ち物を割り出して対処するしかない。

対策

パルシェンクレセリアドータクン
キングドラガマゲロゲ
ハッサムナットレイ
・眼鏡ラティアス、スカーフサザンドラ
・浮いているポケモンと鋼で択ゲー
・S操作

・対ラティオス

S110でガブリアスやスカーフカイリキーより速く、水電気格闘地面耐性持ちという性能を持ったドラゴン。波乗りで鋼に対しての打点も持てるためスカーフ、S操作、壁を利用して処理したい。ジュエルバットトルネロスペンドラーはスカーフを持つことなくラティオスを上から縛れるポケモン貴重なポケモン。ほとんど眼鏡か珠を持っているが、たまに見るスカーフや襷にも注意。

対策

・スカーフガブリアス、スカーフシャンデラ、スカーフサザンドラといったラティを縛れるスカーフ
ハッサム、鉢巻メタグロスバンギラスといったラティオスを1発で落とせるラティ受け
・雨下の珠or眼鏡キングドラ
ラティオスから縛られないポケモンで追い風かトリックルーム。オボンスイクンクレセリア、輝石サマヨールのようなラティオス相手に2回動けるポケモンだとなお安心
ライコウ、サンダース、ジャローダで壁張り
・ジュエルバットトルネロスペンドラー


カイリューパルシェンハッサムバシャーモ

積みポケモンの中で採用率が高い4体。この4体は積み技を使った次のターンに相手を上から殴れるという部分が積みポケモンの中でも特に強力。

・対カイリュー

マルチスケイルによる行動回数の保証、優先度+2の先制技と魅力的な性能を持っている。その処理のされにくさから積むポケモンの中では随一の安定感。

対処法としてはスカーフカイリキーやスカーフトゲキッスで積みを妨害するか、鉢巻ガブリアスの逆鱗やダブルチョップ、眼鏡ラティオスの流星群、ユキノオーの吹雪を当てて処理するか、舞ってからスカーフやサンダースで上から叩くか、S操作から殴るか、鋼で受けて仕留めるかといったところ。無償で舞わせた場合は詰みまで見えるので注意。鋼で受ける際は舞うタイミングで鋼ポケモンの攻撃の圏内に入るダメージを与える必要がある。

ドラゴンクロー 神速 竜の舞まではほぼ確定。高耐久ポケモンを吹っ飛ばすために逆鱗が採用されることが多いが、鋼への打点や対壁パを考えて瓦割が採用されることもある。格闘弱点の鋼で受けるときには注意が必要。
 
対策

・スカーフカイリキー、スカーフトゲキッスで積みの妨害
ガブリアスラティオスユキノオー等で舞う前に倒す
・スカーフガブリアス、スカーフサザンドラ、スカーフテラキオン、サンダース等で上から叩く
ドータクンクレセリアサマヨール、襷持ちでトリル
スイクン、エルフ、トルネで追い風。無振りトルネは竜舞珠神速で落ちることがあるので注意
メタグロスハッサムといった格闘等倍の鋼で受ける

・対パルシェン

ガブリアスに対して圧倒的に強く、殻を破る、スキルリンクつららばりという攻撃性能の高さから攻撃の中心として採用されることが多い。構築の突破力を落とすことなくココドラ対策が出来るのも大きい。

技構成はつららばり 殻を破るまでが確定でロックブラスト、氷の礫、ハイドロポンプのうち2つが採用される。ハイドロポンプの存在により鋼ポケモンですら突破される可能性があるので注意。氷岩半減、水等倍で特殊耐久がそれなりにあるメタグロスドータクンが鋼の中では比較的安定。ドータクントリックルームも張れる。後は氷水半減で岩等倍の水ポケモンパルシェン対策として有効。受けながらトリックルームを張れるブルンゲルが特に強い。あとはバンギラスで襷を潰しつつ特殊アタッカーで殴るのも対策といえる。ただし防塵パルシェンを相手にした場合は意味を為さないので注意。他には氷の礫のダメージを抑えられるポケモンの先制技も対策として機能する。特に有効なのはカイリューの神速、ハッサムバレットパンチローブシンマッハパンチといったところか。

対策

・スカーフカイリキー、スカーフトゲキッスで積みの妨害
メタグロスドータクンコバルオンジバコイルヒードランといった鋼タイプで受ける
ブルンゲルスイクンニョロトノ、水ロトムといった水タイプで受ける
トリックルーム
バンギラス+特殊アタッカー
カイリューハッサムローブシンの先制技

・対ハッサム

鋼の耐性から剣舞を積む。高火力の珠バレットパンチで掃除、トリックルームからアクロバットで一掃と立ち回りの幅が広く厄介な相手。持ち物も珠、飛行のジュエル、オボンとあって微妙に対処法が異なる。攻撃範囲はそこまで広くないのでハッサムに打点のある鋼やバレット耐性があって高火力で殴れる炎や電気で受けるのが安定する。ただしたまに瓦割持ちがいるので注意したい。また高火力の水ポケモンも対策として挙げられる。珠バレットで殴りかかってくる可能性もあるのでトゲキッスは積みの妨害としてはイマイチ。トリックルームから殴られることを考えると鋼、虫、飛行耐性持ちでハッサムを処理できるポケモンを用意しておきたい。

対策

・スカーフカイリキーで積みの妨害
コバルオンジバコイルヒードランエンペルトといった鋼タイプで受ける
シャンデラ、炎ロトムといった炎タイプで受ける
・サンダー、水ロトムといった電気で受ける
・C振りスイクン、C振りトノといった火力の高い水で受ける

・対バシャーモ

陽気個体に襷を持たせて雨パ対策、もしくは命の珠や格闘ジュエルを持たせる。格闘ジュエルの場合は意地っ張り個体での採用。意地っ張り格闘ジュエル飛び膝の威力はすさまじく、B4ガブリアスを高乱数(14/16)で落とすことができる。襷の場合は飛び膝 剣舞 守るまで確定でブレイブバードフレアドライブ、シャドークロー、ストーンエッジがサブウェポンの候補として挙がる。珠やジュエルの場合は剣舞が確定枠から落ちる。

飛び膝の火力が高いので半減でもトルネロスのような脆いポケモンだと陽気剣舞飛び膝を受けると乱数1発(7/16)で落ちてしまう。そのため格闘半減でも耐久の高いクレセリアユクシーを採用するか、格闘を透かせるゴーストを採用したい。バシャーモは守るによってターン稼ぎはできるものの、加速という特性の性質トリックルームにはかなり弱いので採用した格闘受けがトリックルームを使えるとなお良い。バシャーモのSがある程度上昇しているのならばトリル下で自分のポケモンがまとめて先手をとれる。カイリューの神速やローブシンマッハパンチマリルリアクアジェットといった先制技も有効。スカーフカイリキーは1回加速されたら逆に上から縛られる可能性があり、スカーフトゲキッスも1度加速されると陽気バシャーモとは同速になるため積みの妨害はしにくい。

対策

ラティアス、サンダー、ランドロスといったそこそこの耐久と格闘耐性を持っている攻撃役
クレセリアユクシーといった高耐久エスパー
シャンデラブルンゲルサマヨールといったゴースト
トリックルーム
カイリューローブシンマリルリの先制技

また積み技対策としては挑発、アンコール、トリックなどが挙げられる。刺しに行くような使い方になるため出来れば頼るのはやめた方が良いが。


ヒードランナットレイジバコイルドリュウズ

ポケモンの中でも突破が困難なヒードランナットレイ、竜の通らない電気であるジバコイル、一貫性の高い型破り地震を撃つドリュウズは構築段階で強く意識しておきたい。

・対ヒードラン

優秀な耐性を持っていて鋼ポケモンの中でもトップクラスの採用率を誇る。特に氷鋼虫1/4という耐性によりパルシェンハッサムキラーとして優秀。削られた状態でもS141の早さから仕事ができるのは他の鋼には無い利点。挑発によってカイリューパルシェンハッサムの積み技を封じることができるというのも魅力的。挑発のタイミングでカイリューパルシェンハッサムに殴られてもたいした被害はないので、ヒードランは数多く存在するポケモンの中でも特に挑発を撃ちやすいポケモンである。ドラゴンが地面水格闘を牽制して、ヒードランが鋼を牽制するというドラゴン+ヒードランという組み合わせはローテにおけるテンプレの1つとして有名であり非常に突破が困難。

弱点は地面4倍、水格闘2倍。地面技は風船の存在を考えると打点として期待しにくいので、水格闘で弱点をついていくことを狙いたい。また眼鏡電気も有効。ヒードランを含めた並びを高火力電気でまとめて削る。他には岩もヒードランに等倍で入る一貫性の高い攻撃である。構築を組む際は格闘、水、電気、岩から2体以上組み込んでヒードランに対する打点を確保したい。

対策

テラキオン、鉢巻コバルオン、カイリキー、バシャーモ、鉢巻ビリジオンローブシンといった格闘ポケモン
スイクンブルンゲルニョロトノキングドラガマゲロゲといった水ポケモン
・サンダー、ジバコイル、水ロトム、炎ロトムといった眼鏡電気
・鉢巻バンギラス、鉢巻テラキオンといった岩ポケモン
・水や格闘の攻撃技を持ち、1発で処理されることのないポケモン

・対ナットレイ

ヒードランを突破するための水電気岩が通らないのでヒードランの突破に意識を集中させすぎるとナットレイで詰まされることがある。その代わりヒードランと違い氷飛行虫が等倍なのでそこをうまく突いていきたい。ヒードランナットレイを同時に殴れる格闘は攻撃タイプとして非常に重要。炎4倍という弱点はあるが、ナットレイを使う側もそれは重々承知しており炎技が通るような構築になっていない。頼り切るのはまずいだろう。一貫性の低めな炎技で突破を図るよりも、2倍弱点だが炎より通りの良い格闘技や等倍で通る氷飛行虫地面の攻撃技で突破したい。また草鋼耐性がありアームハンマーで大ダメージを与えられる鉢巻メタグロスナットレイ対策となる。草鋼耐性があって熱風での処理、めざ飛行での削りが出来るサンダーも強力。気合玉を持っている霊獣ボルトロスも有力な選択肢。

対策

ヒードランシャンデラ、炎ロトムといった炎ポケモン
テラキオン、鉢巻コバルオン、カイリキー、バシャーモ、鉢巻ビリジオンローブシンといった格闘ポケモン
ガブリアスパルシェンハッサムといった等倍一致高火力でナットレイを削れるポケモン
・鉢巻メタグロス
・サンダー、霊獣ボルトロス

・対ジバコイル

電気ポケモンの中で唯一竜が通らないポケモン。電気受けと竜潰しの両方をスカーフガブリアスに任せていたりするとラティorカイリュージバコイルの並びに対して竜技を撃たざるを得なくなり、遂行が遅れてしまうのでジバコイルを好き勝手に動かせてしまうことになる。したがってジバコイルが自由に動けないような電気受けを採用するのが望ましい。とはいえ拘りガブリアスを採用した場合でもガブリアスで頑丈を潰したあとに他のアタッカーでジバコイルを縛れるのならば特に問題はない。その場合複数体でジバコイルを処理しなくてはいけない関係上選出がやや窮屈になる場合があるが。

ジバコイルの火力はかなり高く、控えめ眼鏡雷で無振りラティオスを2発で落とすほどである。電気半減のポケモンを並べるだけではなく、出来るだけ電気を無効に出来るポケモンも採用して電気受けを固めたい。

対策

・拘っていないガブリアスガマゲロゲ、型破りドリュウズ、霊獣ボルトロス、壁サンダース、壁ライコウ、壁ラティアス、壁ジャローダビリジオンユキノオー、眼鏡草ロトム

・対ドリュウズ

優秀な鋼の耐性から型破り地震を撃つ強力なポケモン。型破りによって特性浮遊を持ったポケモン地震で殴れるため、このポケモンの登場により構築に飛行タイプのポケモンは準必須となった。見せ合い段階では特性を判別できないのも厄介。水ロトムなど砂かきと型破りで有利不利が逆転するポケモンもいるので注意。拘り鉢巻や拘りスカーフでの運用が人気。

対策

・飛行タイプのポケモン
キノガッサビリジオンユキノオー、壁ジャローダローブシンマリルリ


クレセリアブルンゲルサマヨール

この3体は耐久の高さや特性により普通に殴り合うだけでは突破が困難なポケモンである。構築段階で対処法をよく考えておきたい。

・対クレセリア

耐久が高く弱点が少ない上に、回復技である月の光と特殊耐久を上昇させる瞑想を覚えるので拘り眼鏡でのゴリ押しが通用しない恐れがある。対処法としてはこちらも積みポケモンを選出して月の光や瞑想を牽制、弱点を突いて一気に削る、拘り鉢巻でのゴリ押しというあたりだろうか。

特殊ポケモンでもシャンデラサザンドラなら積まれる前に大ダメージを与えられ、眼鏡を持っている場合は瞑想1積み程度ならば押し切れる。また横に積みポケモンを置いて月光と瞑想にリスクを背負わせれば拘り眼鏡による削りも有効に働く。とにかく構築全体の突破力を上げてクレセリアを自由に動かさせないことを意識したい。

対策

カイリューパルシェンハッサムカビゴンといった積みポケモン
バンギラスシャンデラサザンドラといった弱点をつけるポケモン
・鉢巻ガブリアスや鉢巻ボスゴドラといった広範囲に圧力をかけられる上に火力が高い鉢巻ポケモン

・対ブルンゲル
耐久の数値自体はそこまで大きくないものの、特性呪われボディと自己再生で拘りアイテム持ち全般に強い。眼鏡電気を相手にした場合でさえソクノで半減して縛ることで詰ませる可能性がある。そのため対ブルンゲルを眼鏡電気に一任することは避けたい。また溶けるを覚えるので耐久ポケモンの突破を物理の積みポケモンだけに任せていると手も足も出なくなる可能性がある。Aを2段階上昇させてブルンゲルを殴れるアタッカーである剣舞ガブリアス剣舞ハッサムならばそれなりに戦えるが。特殊の積みポケモンや弱点を突けるアタッカーを駆使して、水技を挟みつつの再生連打で詰まされてしまうという事態は避けるようにしたい。

対策

剣舞ガブリアス剣舞ハッサムといったAを2段階上昇させる積み物理ポケモン
・瞑想ラティ、瞑想クレセリア、瞑想ライコウ、瞑想スイクンといった積み特殊ポケモン
バンギラスシャンデラサザンドラユキノオーナットレイ、サンダー、ジバコイルといった弱点を突けるポケモン

・対サマヨール
金縛りによって拘りポケモンを封じてくる上に鬼火で積み物理の火力を削ぎ落としてくる厄介な相手。回復技は痛み分けだけで耐久を上昇させる積み技は覚えないため、大ダメージを与えてしまえばそこから回復する手段は持っていないのでそこをうまく突いていきたい。

対策

カイリューパルシェンハッサムカビゴンといった積み物理
・瞑想ラティ、瞑想クレセリア、瞑想ライコウ、瞑想スイクンといった積み特殊
バンギラスシャンデラサザンドラといった弱点を突けるポケモン

他には滅びの歌や一撃技での処理や挑発、アンコール、催眠と決定力を合わせての処理が見込める。滅びの歌、一撃技、挑発、アンコールはピンポイントで当てに行かなくてはいけない場面が多く、挑発、アンコール、催眠はそれ単体では処理手段とならないため基本的には殴って解決することをお勧めする。突破力を上げることで取り巻きごと相手の耐久ポケモンを崩していける。

ブルンゲルの熱湯やサマヨールの鬼火を考えると突破役に積み物理を採用する場合はできれば癒しの鈴や神秘の鈴と組み合わせたい。

カイリューパルシェンのようなSを上昇させるアタッカーやラティオスライコウのような素早いアタッカーで突破を狙う際はトリックルームから逆に相手のアタッカーに縛られてしまう可能性も考慮したい。


・カイリキー、トゲキッスココドラモロバレルキノガッサ

特殊な性能を持っていて専用の対策を用意しないと対処が困難なポケモン

・対カイリキー
スカーフで採用されることが大半。混乱を撒いてくるのでただ格闘受けを用意すればよいというわけではないのが難しいところ。上から縛れるポケモンは是非採用したい。ただ上からカイリキーを殴ることばかりを考えているとトリックルームからの鉢巻きカイリキーに足元をすくわれることがある。ゴーストを採用するのが最も手っ取り早い対策となる。

対策

・ラティ、トルネロス、鉢巻テラキオン、格闘ジュエルor珠バシャーモ、眼鏡or珠めざ飛行ボルトロス、スカーフファイヤー、スカーフメタグロスで上から縛る
・スカーフドリュウズ、スカーフユキノオー等の一撃技
サマヨールシャンデラブルンゲルで透かす。シャンデラ以外は遂行が遅くなるので、サマヨなら金縛りで爆裂を封じて、ブルンなら神秘を張るか削って横の圏内に入れる。またトリルから横のアタッカーを動かすのも有効
・雨キングドラ、雨ガマゲロゲで上から縛る
・スカーフトゲキッス、ラムモロバレル、図太いボルトロス、マイペースヤドランを採用

・対トゲキッス
こちらもスカーフで採用されることが非常に多い。鋼や電気といった飛行耐性持ちを並べて安心していると全部ひるませられて終わる可能性がある。出来ればスカーフや天候変化で上から叩きたい。S操作も怯ませられてしまったら不発になるためS操作役には飛行耐性持ちであるドータクン、悪戯心追い風、飛行等倍で耐久の高いポケモンを採用する。鋼タイプやS操作役には残飯やオボンを持たせておくとより安心。

対策

・スカーフガブリアス、スカーフサザンドラ、スカーフテラキオンで上から叩く
キングドラガマゲロゲドリュウズで上から殴る
メタグロスヒードランエンペルトといった鋼タイプで受ける
・サンダー、ジバコイル、水ロトムといった電気タイプで受ける。特に先制でエアスラを耐える身代りを張れるボルトロスが優秀
ドータクンクレセリアサマヨールブルンゲルトリックルーム
スイクントルネロスエルフーンで追い風

・対ココドラ

木の実ジュース持ちが多く、ダブルチョップや二度蹴りといった2連続攻撃を受けてもがむしゃらで確実に削りを入れてくる。主な対策としては連続技で潰すか、カイリキーキッスで殴るか、ゴーストで透かすかというところ。苦し紛れではあるが怪しい光や威張るでもココドラに圧力をかけることはできる。技スペースが空いたポケモン、特に悪戯心に持たせると良いだろう。

対策

パルシェンガブリアスナットレイ等の連続技で潰す
・スカーフカイリキー、スカーフトゲキッスで頑丈を潰す
ブルンゲルシャンデラサマヨールといったゴーストで透かす。ブルンは霰か鬼火、サマヨは鬼火があると1回合わせるだけでココドラを潰せる
ユキノオーで霰を降らせて守るか身代りを合わせる、もしくはゴーストで透かすことで頑丈を潰す
・特性型破りを持つオノノクスドリュウズで1発処理
・がむしゃらで割れなくなるまで身代り連打
・催眠でごまかす
・威張る、怪しい光
ゴツゴツメット


・対モロバレル
弱点は多いものの耐久が高いため1発で処理しにくい。Sの低さも後攻催眠、対トリル性能というメリットに変えている。また水電気格闘耐性から対雨パ要員として活躍するので穴埋め要員として非常に優秀。

対策としては弱点を突いて1発で落とすか、癒しの鈴で眠りから回復させるか、身代りで胞子をかわすか、挑発神秘で胞子を封じるかといったところ。

構築全体の火力を引き上げて、少なくとも1:1交換以上の働きをさせないことが重要。

対策

・珠or眼鏡ラティオス、鉢巻メタグロス、ジュエルバットトルネロス、ジュエルバットハッサム、珠ブレイブバードバシャーモ、眼鏡シャンデラ、眼鏡ヒードラン、眼鏡ユキノオー等を採用して1発で落とす。相手のバレルがHDベースだった場合はラティのサイキネで縛れず、HBベースだった場合はラティのショック、グロスの思念、ハッサムのバット、バシャのブレバで縛れないので注意
ユクシー、サンダース等の癒しの鈴。味方を催眠から回復させるために癒しの鈴を使ったターンに相手のポケモンに積まれてしまうのはまずいので、癒しの鈴を使う際は積みポケモンとセットで採用して相手に一方的に積まれてアドバンテージをとられることが無いようにしたい
・身代りで胞子をかわす。催眠のサポートを受けて積むためにバレルの横に並んでいることの多いパルシェンカイリュー耐性を持っているヒードランの身代りが特に強い
・ラム持ちで削って味方の圏内に入れる
ヒードラン等の挑発
ブルンゲルドータクン等の神秘の守り


・対キノガッサ
襷、珠、スカーフ、毒々珠と持ち物の幅が広く、キノコの胞子、剣の舞といった強力な技を持ち、火力の高さとそれなりの素早さを兼ね備えているという対処の難しい強力なポケモン。弱点は耐久の低さと弱点の多さだが数値を割けばそれなりに硬くなる。

対策

こちらを参照されたし→キノガッサ抹殺計画


上記が自分がローテ構築を考えている上で気をつけていること。構築を組む際の参考になれば幸いである。